2011年01月19日

余白と沈黙

 「余白の美」と書道界では云われ、用紙に墨で書かれた文字と余白とのバランスを大切にする。熟達すると、文字以上に余白の形が
一種のリズムを生み出す。
 リズムといえば、ピカソも絵画から音楽を感じて欲しいと云っていた文を読んだことがある。絵画の主題と背景の妙でる。
 文学でも、「言葉と沈黙」とがあって、言葉は文体、文章であり、沈黙とは何かと思えば余白であるという。上手い表現である。
 教育委員会の指導主事であったと時、先生方の国語の授業指導
にあたり、「文学教材は行間を大切にしましよう。」といい続けてきたが
具体的指導(自分の思いを語るため)となって、文学の面白さが半減することがあった。

 このとき、「言葉と沈黙」とを持ち出し、先生方と研究したらもっと先生個人の児童生徒の豊かな発想を引きだせたと思った。
 勉強不足を今日気づかされる。残念である。
 文章間の「沈黙」いろいろ思い起こす。感性が踊りだす。
 「神は沈黙する。」といった人もいた。
posted by 東葛MAXゼミ at 13:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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